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2009年07月25日

ヨーロッパ企画第27回公演「ボス・イン・ザ・スカイ」感想(「全体を通して」版) #europe_kikaku

7/24(金)22:30〜24:45 NHK教育テレビ「劇場への招待」
ヨーロッパ企画第27回公演「ボス・イン・ザ・スカイ」

 <<出演>>石田剛太 酒井善史 諏訪雅 角田貴志
  土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子
  本多力 山脇唯
 <<作・演出>>上田誠
http://www.europe-kikaku.com/projects/e27/main.htm


ふわふわ、地に足つかない気分で観た。

テレビだったら、どきどきしないんじゃないかしら? なんて
思ったりもしていたけれど、杞憂杞憂。
初めて観るボスは、テレビでも、じゅうぶんスリリングだった。
おもしろかったです。前後の特典映像も含め、いい番組だった!

ただいま、終演後の心地よい高ぶりの中にいます。
何がおもしろかったのかをちゃんと書けるといいんだけど、
こればっかりはなー。ちゃんと書けるかどうか。

たしかに、今回を含む最近のヨーロッパ企画作品を観て
「何も起こらないお芝居じゃないか」って思う人は多いと思うし
そのとおりだと思う。でも、これを見慣れちゃうと、
世の中のほかのエンターテイメントが、要素多すぎて、
逆に楽しめなくなっちゃうくらい、ひとくせあるお芝居です。

ひとことで言うと、ヨーロッパ企画作品に通底する
「右肩下がり」な感じ。これが、観ていてやみつきになるのです。
斜陽まっただなかにいるおかしみ、というか。斜陽賛歌というか。

例えば、「衛星都市へのサウダージ」では、近未来の宇宙飛行士が
3Kの厳しい力仕事として、ちょっとさえない感じで描かれていました。

今回の作品も、そのへんはわかりやすくて、

■光の戦士=斜陽まっただなか
 ⇒華やかさがなくていまいち。だけど、悪くない。
  「世界、救えないんだー」と気づいたあとなんだけれど、
  大した緊迫感もなく、そこそこ楽しくやっている。
  (ヨーロッパ企画がいつもこだわるのはこのクラスタ!)

■ロックフェス=いまの流行どまんなか
 ⇒ってことは、これから斜陽になる。
  楽しい。と、描かれてはいるけれど、そこには重点おかれていない。
  (つまり、作品が描きたい世界観からは離れたところにある。)

■おばちゃんの漬け物=斜陽が終わってる
 ⇒おいしい。年月がとけだしている。
  (流行が過ぎ去ったものは、愛をもって描かれている。)

という感じの視点で、これらを全体としてみるに、
やっぱり、「右肩下がり」賛歌だよなあ、と感じました。
このあたり、やっぱり「ムーミン」の世界観を継承してますよね。
「世界、終わらないんだー」「世界、救えないんだー」
っていう言葉が、えらく心に残ったよ。
終わりそうで終わらない時代に生きてるんやなあ。私たちなあ。

あと今回は、ジェネレーションギャップもテーマだったのかなあ。
光の戦士が人気絶頂だったときは、全国に20万人ドラゴン戦士がいて、
小池さん(藤子不二夫)世代で、刺又がかっこいい世代で、
あとは、ドラクエ世代、かな? そういう世界。
フェスに行く女の子はそれより下の世代で、
お漬け物持ってきてくれるおばちゃんは、上の世代ですよね。
「時代にはあらがえない」といった会話も出てきていたし、
このあたり、もう少し味わえそうな気がしています。また観よう。

それから、これまでにもときどき書いていることではありますが、
この人たちが暮らしている世界に、住みたくなった。
こうした「住みたい感覚」って、みんな感じるもんなんかしら。
ドラクエってきっと、なんかこんなんですよね。
クリスタルかざすにしても、その前に「はい、せーの」とか言って。
ドラクエ世界のイメージを、一度でもリアルな世界に
ブレイクダウンして想像してみたことがある人にとっては、
けっこうわくわくな世界なんちゃうやろか、と思いました。

メンバーの演技は、新しいステージをプレイするいつもの面々、
という感じで安定していて、安心して楽しめたなあ。
あっ。でも、一人ひとりは何かしら新しかったような気がします。
これ書き出すと長くなっちゃうので、また今度。

高さを活かした舞台のつくりやかたち、カメラのおもしろみ、
細かい呟きなどについても、あらためてアップしようと思います。
(書きはじめたけど、けっこう長くなっちゃいそうなので。)

折りしも世間はフジロック。
苗場の様子を気にしつつテレビの前に陣取る私たちも、
なんかしら作品とリンクしているように感じた夜でした。
(正直に言うと、twitter でセットリストとか気にしてた。)


関連:
■昭和島あれこれ
(「昭和島ウォーカー」感想。ちょっと「ムーミン」の話も書いています。)
■やったね、という心象そして感傷
(前回のヨーロッパ企画の本公演「あんなに優しかったゴーレム」感想。)
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(1年ほど前に感じていたヨーロッパ企画の魅力を、私なりにまとめたもの。)
■ヨーロッパ企画のDVD、これがおすすめ!
(口コミをポイント化して集計し、おすすめDVDをまとめたもの。)
posted by つきみ at 03:14 | Comment(4) | TrackBack(0) | つぶやきヨーロッパ企画 | はてなブックマークに追加 | del.icio.us に追加
この記事へのコメント
おぉー!
すごく深くご覧になってたんですね・・・!

僕なりの感想は、
やっぱりプロなんだなぁ・・・
って感じです。

円形なので角度によって不公平感が
出てしまうかなと思ってましたが、
全然そんなことなくて。
さりげなく回ったりして(永野さんの背中の傷とか)
演技してるのがすごいと思いました。
当たり前のことですかね(. .;)

ただちょっと物足りなかったのが、
アップに撮っていること。
映像だから仕方ないかもしれませんが、
上下の動きとか、
皆がこっそり集まってくる雰囲気とかを
もっと
強調してほしかったです。

つきみさんもまだまだ語ってくださいねー!
Posted by ハイド at 2009年08月04日 18:20
>ハイドさん
どうもありがとうございます。
いや、パッと思ったことをそのまま書いたので、
なんかインタビューで放送されたことをそのまま
ひきずってまとめちゃったみたいになってて、
ちょっと恥ずかしいです。

テレビならではのカメラワークで、
観客席からは見えないような角度で
観られたのも、楽しかったです。一方で、
席に座っている感じとは違っていたので、
ハイドさんがおっしゃるような見やすさの工夫は、
客席にいてこそ強く味わえたのだろうなと思います。
いいなあ。
DVD版では据えたカメラ中心で、
いつもの感じで楽しめるのかなーと勝手に思ってます。

感想ね、続きも書こうとしていたのですが、
なんか、わやくちゃになっちゃって。
こんなんアップしてどうするねんって状態なので、
どうしようかなあと、迷っています。
Posted by つきみ at 2009年08月08日 16:01
あのう、すみません!!

まずボス・イン・ザ・スカイに関係なくてすみません。

そそそれで、お伝えするのをめちゃくちゃ遅れてすみません!!
ご存知ならいいんですが、前回の「救命病棟24時」にヨロメンバー出てたんですね!
なんでも諏訪さんメインだったみたいでwww

再放送あったら見ましょう! 絶対!
Posted by ハイド at 2009年08月25日 21:25
>ハイドさん
コメント遅くなっちゃってごめんなさい!

救命病棟、観ましたよー。
ヨーロッパ企画の公式HPトップに
ひそやかに放送予定が載っていました。
なかなかブログでは、追いきれなくて。

それにしても、ヨーロッパ企画の面々、
どんどんビッグになっていきますねー。頼もしい。
きっとこれからも、まだまだ楽しみな
活躍をしてくれるんでしょうね。
Posted by つきみ at 2009年09月02日 17:13
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