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2006年03月28日

ヨーロッパ企画「Windows5000」大阪千秋楽

※大阪千秋楽(3回目鑑賞時)の感想記事です。

■京都千秋楽(1回目)の感想はこちら
■東京千秋楽(2回目)の感想はこちら




windows5000_4c_out_120.jpgヨーロッパ企画第20回公演「Windows5000」
06年春 4都市ツアー 大阪公演

作・演出:上田誠
出演:石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力、松田暢子、山脇唯/中西武教(ジュース)
会場:in→dependent theatre 2nd
http://www.europe-kikaku.com/projects/e20/e20main.htm

ゆうべ観てきました。
やっぱり好きだなあ、この作品。
ぽつぽつ感想を書いてみていたら
思った以上に長くなっちゃいました。つい。

ネタバレを含んでいるので
「続きを読む」にしておきます。







50
00




思いつくままに。

えとね、諏訪さんの、ぱちくりする音が聞こえてきそうなまばたきがものすごい好きです。去年のヨーロッパスタジオ祭りで「諏訪ごっつオープニング」を観てこのことに気づいて以来、まばたき観るたびにどこかそわそわしてしまいます。加えて、うまいなあーとため息ついちゃうくらいの、中途半端〜な会話ぶり。絶品です。あと、あの低ーーい、笑いのレベル。「笑いのレベルの低いやつらが集まって、つまんない星になっちゃいますよ」なんていう会話が醸すひとり上手ぶりは、サマータイムマシン・ブルースに続いてしっかり健在でした。それとラストで廊下にスコーンと抜け出られたときの「やったー! これで遠足に行けます!」っていう叫び声がもう、嬉しそうで嬉しそうで。それとペットボトルですが、今回は種明かしの場面でとりわけ中川さんの近くに置いてあったような気がします。近いなーって思って爆笑。そういえばペットボトル、場面転換のたびに少ーしずつ置き場所が変わっていたなあ。なーるほーどなーあ。細かいなあ。笑。

土佐さんの、出オチ。別の何かをぶつけているような荒々しい演技。登場シーンって、あんなに激しかったでしたっけ? ああ、おもしろかったなー。いいひとなのに。あと、声ですね。「12人の追い抜けないアキレス」DVDにあった「8人の入りたい奴ら」の舞台裏映像で「声がつまんねー」といわれて思いきりへこんでる場面が頭をかすめてしかたなかったです。ベース、もっとがつがつ弾いたらいいのに! って、はじめ観たとき実は思ってたんだけど、何度か観ているうちにあの中途半端感がおもしろくなってきた(毎日夜の12時まで練習すると言って譲らないわりにはあの気合い入ってない音、ってのが。)ので、納得。なーるほどなー。

永野さんと松田さんの登場シーンねー。ほんと言葉になってなかったね。笑。「みゃうみゃう」「にゃうにゃう」言うてました。「この部屋だけ…ぺ、ペットショップ?」なーんて思いましたよ。でも私もまぜてほしい。あの部屋に。なんならあのクマさんのぬいぐるみと向かい合ってみゃうみゃう言う。去年の「ゴルフ」で下ネタめいたコントを観たときにはあまり何とも思いませんでしたが、このおふたりが高ーい鳴き声出しながら互いをもぞもぞってしていると、めちゃくちゃ恥ずかしくなって勝手に赤面しちゃいます。きゃあ。なんなんでしょうかこの初々しさは。ステキでしゅよー興奮しましゅよー。拍手拍手。それから、厨房に立つ奥さんのしっかりぶりと、下の部屋でまだもぞもぞとメガネを探しつつぼんやり呆けている旦那さんのコントラストもすごく好きなところです。

中川さんは今回、収納センス、人さばきのセンスにとどまらず、「とげパスタ」「足指はさみ(でしたっけ)」など、卓越した命名センスっぷりも見せつけてくれました。中川さんが好きです。なーんかねー、好きなんです。あの、一人勝ちっぽいツッコミの立ち位置にもかかわらず、なんともとぼけた雰囲気を醸していらっしゃるところが。あと、機能性にこだわりつつも額の絵をかける場所に関してはじっくりと悩んでしまうところが。ちなみに今回の作品で私がいちばん好きな台詞は中川さんの「今日ここに越してきた者なんですけど、ベースが、やかましいなーと。」です。ああ痛快!

山脇さん。要所要所でめいっぱい観客の心情をかっさらってました。いっぱい本を読んで字も書いて、ちゃんと日本語の勉強してるんですよね。えらい。故郷の草が、舞台を重ねるにつれて順調に育ってきてるのがひそかにツボ。このエスニックな女には、文句なしにあれこれ考えさせられちゃうような物語性が流れていて、この女性がひとりいるのといないのとで、アパートのイメージがガラリと変わっちゃう気がするのですね。ぐっと奥行きが増す感じがして、今回山脇さんの果たした役どころはものすごく大きかったなあと、私は思うのです。

本多さんはねー、ほんと何やっても目を引きますね。鼻にえんぴつ、とか。Hな本見つけてうっしっし、とか。トロフィーを高ーく掲げて仰ぎ見る、とか。酒井さん中川さんも劇中で言ってたとおり、「ココずっと見てたら目が離せなくなって次に進めない」ですよね。部屋の場所が客席のどこからも見やすい特等部屋だからというのもありますが、やっぱり、ついつい見ちゃいます。あとこれはずーっと気になっていたんだけど、ベレー帽をかぶっていないときのほうが頭がおっきいのってどうよ! 帽子をかぶっていないときのほうがむしろ帽子っぽいという。で、あのベレー帽は雑誌エルマガジンの手塚先生記事で上田さんがかぶっていた帽子なんじゃないかとも思うんですが、どうなんでしょうね。

石田さん。きもちわるすぎる。もう登場したときからカオがヘン(!)で、もちろん動きもヘンさ増量。うまいです。すごいなあ。「カルト」なんとか、っていう本を読んでいらっしゃるんですよね。そして劇中では洗脳の話とかナチの話とかしちゃうんですよね。そう考えるとあの自転車も、なーんか、単なる通勤に使っているものではないような気がしてくる…。うん。「小じゃれた…ってか、とんちだらけだよね」っていうツッコミが絶品。そう! とんちだらけなのこの部屋! 文庫本をスポークの間にうまいことはさんで、自分は手を使うことなく読む…なんてのも、確かはじめのころにはなかった動きだと思うけど、あれは代わりに自転車の車輪を回らないようにしっかり手で押さえてはじめて読めるものだからね! あと、スニーカーをものすごくていねいに扱っているのがおもしろかった。遠足の前夜にせっせと磨いたりとか。なのに翌朝には中川さんの仕掛けたネズミ捕りを踏んじゃうからね、そのスニーカーで! 笑。

角田さんがカーブを攻める瞬間の鮮やかさがもう大好きなんですが、ほかにも縫い物してたりベースを弾いてたり(今回はかなり笑いが起こってた!土佐さんの音とリンク)、なーにかをこねてものすごい大きな造形物をものしてたり、きっとサイバーな世界では大忙しなんだろーなーって思いました。あとあの俊敏さも、回を追うごとに増しているような気が。

中西さんの、すらりとした体格とか、普通にいい人な雰囲気とか、あわれを誘う着替えとか晩酌とか観てたら、どう考えてもこの人をいちばん好きになるよなあ、って、普通に思った。日常生活の延長にいちばん近いところにいる、いい人。ポトフの正体がなんなのかが気になるところです。単なるコンソメスープのような気もしています。

酒井さん。部屋に入ってゆーっくり着替えしながらWin5000を覗き続けるという様子に、リアリティが増していたような。バターロールをすすめられているのに一段上げてレーズンバターロールを買っちゃうといううっかりぶりにも、「これアテガキだろなあ」って思える説得力がありました。


うう。
役者さんごとに書いていこうと試みたものの、
案の定まとまらなかった。読みにくいし。

個人的な見どころとしてはあれですね、
中川酒井ブラザーズ(いま名づけた)による
ツッコミが入る瞬間の、「ほかの部屋」、ですね。
ここぞとばかりにニヤニヤしながら
のびのびダーツを楽しむ石田さんとか、
鼻をかんでは自由気ままな方向に放り投げる諏訪さんとか、
先週号を読み終えたとたんにものすごい勢いで本をかえ
今週号に突入する諏訪さんとか、
電球の紐をさっきと違う方向にぶらぶらして
横方向にゆらゆらする本多さんとか、
ほかにもいろいろたっくさん。

で、これとも関係する話なんですが、
個人的にいちばん好きなのは、
中川酒井ブラザーズが部屋に入ったあとの、
あのツッコミ不在の状態でのアパートの風景、なんです。
ツッコミがいなくなっちゃったぶん、
パッとどこを見てよいのかがわからなくなって
会場は確かに静まるんだけど、その
「見るところを誘導されずに自分で探す」っていう作業が
私はとっても楽しいなあ。
ツッコミ影アナがあるときと比べると、客席の笑い声は
バラついて小さく感じられるんですが、
それは笑いのポイントが分散されたからであって、
個々人はそれぞれに笑えるところを探して楽しんでいるんだ、
と思うんですね。おそらく。まあ人それぞれでしょうけど。

あの場面、ふつうにいきなり舞台として見せられたら、
なんだかわかりにくいなあと思うかもしれないんですが、
その前に、ポップなツッコミというフリが充分になされているから、
何の抵抗もなくすんなり観て楽しめるんだろうなあって思います。

で、この目配りこそが、ヨーロッパ企画のいちばんの醍醐味なんです。
私にとってはね。これって、演出が好き、ってことかなあ。脚本かなあ。

それから細かいですが豆知識。
西村さんをびっくりさせるお化け役、
あれ公演によって違う人がやってたらしいですよ。
少なくとも私が観た京都と今日とでは別の人がやってたみたい。
そのとき手が空いてる人がやるんかい!(いや知らんけど)
トータルフットボールならぬ、トータルステージ、みたいですね。
いいなあ。

飛び道具的な使われ方をしてしまう西村さん、
今回もステキでした。きれいです。ニヤニヤしちゃいました。


あーたのしかった!


いちおリンク:
■京都千秋楽(1回目)の感想
■東京千秋楽(2回目)の感想



興味深く拝見した記事たち。
つながりたいのでトラックバックさせてくださーい:
take pleasure in:Windows5000
はこのなかみ。:Windows5000
ゆる系日記:「windows 5000」〜導入編
milestone:ヨーロッパ企画第20回公演「Windows5000」2006年3月2日@アートコンプレックス1928。
TOKYO REAL LIFE:東京公演☆初日
無駄だらけの毎日。:ヨーロッパ企画「Windows5000」3月18日(土)19:00
ギグルケーカク:あのCMはずるい
ヨーロッパ企画を語る会blog:Windows5000のツボ 3/2夜&3/4夜
わーん、いっぱいになった! ごめんなさい。
スパムのつもりはないです。(でもやってることは限りなく黒に近いグレー)
いろんな方の感想を読むのが楽しみなので!
posted by つきみ at 23:45 | Comment(2) | TrackBack(3) | つぶやきヨーロッパ企画 | はてなブックマークに追加 | del.icio.us に追加
この記事へのコメント
お久しぶりです!TBありがとうございました。

>諏訪さんの、ぱちくりする音が聞こえてきそうなまばたき

あはは!目をごしごししそうなやつですよねー。確かに好きだ!つきみさんが文章にしなかったら気づかなかったなぁ。

>「見るところを誘導されずに自分で探す」っていう作業

すごくわかります。
ちょっと解釈が違うかもしれないのですが
やっぱり舞台見る時って
「あ!あんな動きしてる」とかを見つける喜びって大きいと思います。なんてゆーんですかね、ちょっと響き悪いけど「優越感」「自分だけ感」というか。

少なくともあたしはちょっとそういうとこあります。器ちっちゃいのです。笑
Posted by よこもっこ at 2006年04月05日 20:24
>よこもっこさん
涎の出そうな魅惑の旅から、お帰りなさいまし!
こちらこそご無沙汰です。
でもブログにはお邪魔させていただいてまーす。
ステキな写真の数々にため息ついてます。笑。

> やっぱり舞台見る時って
> 「あ!あんな動きしてる」とかを
> 見つける喜びって大きいと思います。

そうですよねー。自分で見つけた気分になれるのって
楽しいです。あの舞台で自分が遊べないぶん、
せめていっぱい気づいてやるぞ!てな意気込みで
あちこち目を動かしちゃいました。
前半あっての後半だと思うけれど、その後半こそが
Windows5000の醍醐味だったなー、って。
DVDも楽しみですね!
Posted by つきみ at 2006年04月06日 11:03
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