ヨーロッパ企画上田誠さんがトークゲストの回を観てきました。
http://tsukimi.seesaa.net/article/21843706.html
少年王者舘 第30回本公演初めての少年王者舘。いろんな面ですっかり圧倒されました。
『I KILL −イキル−』
作・演出:天野天街
虎馬鯨 夕沈 白鴎文子 山本亜手子 丹羽純子 サカエミホ
日与津十子 黒宮万理 雪港 蓮子正和 ひのみもく ☆之
水元汽色 小林夢二 宮村亜理(名古屋のみ) カシワナオミ
井村昂 水谷ノブ 山田マキオ(劇団NANジャガー)
松田泰基(劇団翔航群)竹内大介 藤沼茂人(千夜二夜) 池田遼
宣伝美術:アマノテンガイ
http://www.oujakan.jp/IKILL.shtml
到底うまくまとまりませんが、すごいなあと思ったことをいくつか。
■おととしてのことば
ある人がことばをしゃべって、そのことばの終わりにつなげて次の人が
別のことばをしゃべる場面が多く、印象的でした。
二人の言葉は全然別の意味を持つにもかかわらず、発される音は同じ。
そんな、同音異義ことばのふしぎさをめいっぱい堪能しました。
「ああ、そういう意味もあるなあ」って思うたび、まるで脳みそが
きゅっと縮んで緩むような、独特の気持ちよさを味わいました。
また、それとは対照的に、長い長いひとつのフレーズを二人以上で
完全に声をそろえて言う場面も、たくさん。ことばの意味だけでなく、
音楽を聴いているような、音の美しさをかみしめられるような、演出。
■ちりばめられたからくり
映像だと思ったら実物だったり、ちっちゃな棚の引き出しから
突然人が飛び出してきたり、文字が全然別のことばに姿を変えたり。
ほかにも驚かされるしかけがいっぱい。最後までわくわくし通しでした。
また、舞台が狭く、舞台と客席との距離もとても近いため、それらの
からくりがもう、ものすごい勢いでもって目の前に迫ってくるんです。
いっぱいびっくりしたいから、次に少年王者舘の舞台を観るときにも
できるだけ前のほうに座ってみようって、決めました。
■おどりとからだ
途中、何度か、ダンスの場面が出てきます。
ワイトトイフェルやらチャイコフスキーやらのワルツ曲を、あえて
ワルツでなく4拍子にアレンジしての踊り。テーマはおそらく「暮らし」。
狭い舞台に入りきらないくらいのぎゅうぎゅうな状態で繰り広げられたり、
腹筋や腕立て伏せやコザックダンスを何度も何度も繰り返したりと、
観ている側も思わず息を止めて観てしまうような緊張感でした。
おどりを観ながら、踊っている役者さんたちのからだを見ている感覚。
私なんてたいそうな軟弱者なので、なんだか、とんでもないものを
目にしてしまったような感じで、くらくらしてしまいましたよ。
確かにすっかり魅了されてしまったのは事実なんですが、終演後、
その役者さんたちが物販のあたりに出てこられるのをみても、それが
普通の人間だってとても思えないんですよ。それくらい、すごいの。
個人的には、物語を観ているつもりだったのが、あまりのすごさに
「役者さん大変だ、すごい基礎体力と集中力だなあ」とか考えちゃって
舞台の本筋から意識が引きはがれちゃう、そんな感覚もありました。
体も心も全部、なにもかも削ってこのものをつくっているという勢いが
ぶおおおおっと迫力というか、圧力のようなものでもって私のところに
押し寄せてきて、弱い私がどこかに押し流されちゃったかもしれません。
その結果、どうやら私は少年王者舘を、ものすごく特殊な規律や秩序が
いっぱい課された、とくべつな集団として受けとめてしまったもようです。
いや、実際どうなのかなんて全然知らないんですけど、なんとなく。
この感覚が当たっているのかどうか確かめるためにも、また観なくちゃ。
アフタートークについては鑑賞日のコメント欄にも少し書きましたが、
おふたりの雰囲気というか、お話ぶりに、どことなく共鳴する部分が
あるなあと感じられる、舞台とは一転して穏やかで楽しい時間でした。

私はね〜、死ぬ前の頭の中ってこんな感じ?とか考えました。
走馬灯の様に、過去が駆け巡る時って、
頭の中はあんな感じなのかな〜っと思いました。
昔の思い出の中を生きる自分。そんな自分を客観的に見る自分。
色んな自分が、頭の中で、自分自身を思い出す。
で、死に向かって、どんどん思い出が消えて行き、やがて、、、、。
って、物語を勝手に解釈しちゃいました。
勝手な事書いちゃってスミマセン。
セリフ、映像、舞台装置、衣装、ダンスっと
てんこ盛りでしたね。また、次回公演も観てみたいです。
つきみさん、レポートありがとうございます!!
「よくわかんないけど面白い」の雰囲気が
ちょっとだけ垣間見えました。
注目してみます。少年王者舘。
走馬灯、かもしれませんねー。
もしくは、自分が生まれる前にみた
幻の風景の断片なのかもしれない
(懐かしさや憧憬を感じたから)し、
単純に、あるとき見た夢の話かもしれない。
想像の余地が自由に残されているのが好きです。
>ニーチャンさん
あはは。なーんかねー、伝えるのが難しいです。
お芝居をみたというよりも、新しい体験をしたというかんじです。
次はKUDAN Projectというプロデュース公演で
筒井康隆さんの『美藝公(びげいこう)』を
上演されるそうです。会場は東京・名古屋。
http://www.officek.jp/kudan/
うんうん、同感というところアリ
へぇーそう感じられたんだ、というところアリ
見る人によってぐっと来るポイントが違うというのはとっても面白いことですね。
と同時に、この作品にはそれだけ「面白い」と感じられるポイントがたくさんちりばめられているということで、凄いの一言。
ハチクロで言ったら森田さんタイプの人ですよね、天野天街という人は…。
良い作品を見ると自分が一回り大きくなったような気がします。この作品は正にそれでした。
あたしも日記のほうによぉわからん感想を書いたので、TBさせてくださいね!
「美藝公」気になります。
名古屋ぐらいだったらアリ…ですよね?笑
> ハチクロで言ったら森田さんタイプの人ですよね
おー! 新鮮〜! なるほどなあー。
よこもっこさんも記事を書かれていると知りつつ、
少年王者舘とシベリア少女鉄道の感想を自分なりに
書き終えてから拝見しようと思って、
まだ読んでいませんでした。これから拝読しまっす!
私からもトラックバックさせていただきますねー。
> 「美藝公」気になります。
気になります! 私ちょうど最近筒井康隆作品を読んで
いるところなので、タイミングがバッチリで困ってます。笑。